わたし、やまもとの日記

ブログ書いてみたかったんだって

それになれなかったお話

 

 

 

 

 

 

少し疲れた。

 

 

 

 

 

 

 

久しぶりに夜行バスに乗った

夜を舐めるように過ごす

 

嫌いではない

 

 

 

トンネルの光が目の端に居座り続ける

何かの終わりを教えてくれる感じがする

 

 

 

 

 

 

違和感を感じた

 

 

 

 

 

 

斜め前の女の人は

カーテンをギュッと握っている

 

 

 

その右手は

何かに恐れているのか

何かの準備をしているのか

 

 

 

はたまた蝉のように満を辞しているのか

 

 

 

 

はたまた、はどのような漢字なのだろうか

 

将又

 

将にも又にも同じような意味があるらしく

相互に意味を補っているらしい

 

 

 

そんなことは自転車に乗りながら

街に好き勝手に音を零す人の内容くらい

どうでもよく、どうでもいい

 

 

 

隣の人はきっと正しい表現ではないが

芋っぽいジャージをきている

体操服の様なそれだ

 

ただ、それに近づくにつれ

なぜか素足が見えていた

 

 

 

 

そこには艶やかさも特にはなかったものの

エネルギッシュな何かを感じた

性ではなく、生である、勢かもしれない

 

 

 

 

そして、それに着くと

カップルが2人して走っていた

頭には可笑しな

人形の耳のようやものがついている

 

 

ただ、2人は真顔で

 

必死に走っていた

 

 

 

2人は前だけを見ていた

 

 

 

それはそこから逃げるように走っているのか

それはそこから自信をもって出るためなのか

 

 

私にはわからないし

その2人もわからない

 

 

そんな気がする

 

 

 

 

ただ夜行バスに乗っていた上に周りの人たちはそれになっていた

 

 

なりきっているのかもしれない

 

 

溺れているのかもしれない

溺れにいっている、が正しいのかもしれないが

 

 

 

どこかの誰かが言う

死ぬために生きている、という事かもしれない

 

 

 

どこかのアンパンマン

そんなのは嫌だ、と言う

 

 

 

 

それは、東京、というらしい

 

 

 

私からすれば夜行バスは

東京になるための移動手段でしかない

 

金輪際乗りたくないと思った

 

 

 

 

 

東京には

私はなれなかったからだ

なりたくなかったのかもしれない

 

 

そんなことを考えながら

電車に乗ると

窓からの光が眩しかった

 

綺麗かった

 

ただ、この光を日常とは思えなかった

 

 

 

降りる横の人が掴んでいた吊革を離した

 

 

意志を持っているかのようにぶらぶらと揺れる

 

 

なぜか少し不安になって

揺れる吊革を掴んだ

 

 

 

 

すぐそっと離した

 

 

 

 

 

また句点で嘘をついた