わたし、やまもとの日記

ブログ書いてみたかったんだって

映画を観たお話

 

 

 

 

2020年

 

 

こんばんは

 

 

 

 

会えない時のために、

 

おはよう

 

こんにちは

 

おやすみ

 

 

 

 

 

 

今年に入って珍しく既に2本映画を観ている

 

 

「パラサイト」

 

 

ジョジョ・ラビット」

 

 

 

 

あまり映画館で映画を観ない自分にとって

かなりハイペースで観ている

 

 

「パラサイト」は当初観る予定がなかったものの誕生日プレゼントにと誘われ、観に行った。

 

 

 

 

 

 

所感の結論から述べれば、

かなり危険な映画だな、ということ

 

 

 

 

 

どう考えても、危なすぎる

危なげある凄さ、だ

 

 

 

どうだった?と聞かれても

 

 

 

 

危なかった

 

 

 

としか自分は言えない

 

 

 

幾人の価値観をぶん殴る気なのか

 

逆に言えば、

その覚悟を持っての製作だったのだろうか

 

 

 

「におい」

 

 

「表情」

 

 

 

正直、この映画は偏見塗れの人間ほど

キツいところがある

 

 

特定のものでもない、

人によって違う

「それ」に対しての自分のリアクションが

トリガーになりかねない危うさが

この世の中にはある、

この世の中そのものなのだと

あのナイフは伝えてきたし

今にも後ろにあるかもしれない

 

 

 

何もおかしいことではない

 

 

 

ああなっていないのは偶々なのだと

 

 

 

私の大好きな映画のうちの一つでもある

イエスマン」と対極に位置するような

 

 

 

良い意味で、

できれば死ぬまで2度と観たくない

 

 

 

そういう作品だったなあと

歌舞伎町のTOHOシネマズから

帰りながら思った

 

 

 

酔い潰れて地面で寝ている人から目を逸らした

 

 

 

ジョジョ・ラビット」は公開前から

これは確実に観ようと思っていた

 

 

どこか「ムーンライズ・キングダム」を

彷彿とさせる雰囲気があったからだ

 

 

 

開始早々、美しいシンメトリーに出迎えられる

 

センターには本作で2番目に好きだった

サム・ロックウェルが佇んでいる

 

 

 

ラストのサム・ロックウェルの演技は

涙なしには、

 

 

 

 

まぁ観れるが

 

 

 

観れない人も多いだろう

 

 

 

1番好きだったのは、

ダントツでアーチー・イェーツだ

 

 

 

この作品は個人的には

アーチー・イェーツが全てだとも感じる

 

 

平等

 

 

 

 

自然体

 

 

 

彼はハナからずっとそう伝えてくれている

 

 

 

集団的な描写や戦争の描写も

もちろん良い部分としてあげれるものの

本質としては「ムーンライズ・キングダム」と

何ら変わりはないように観れた

 

 

また、チープな心情描写みたいなものが少なく

小まめに期待を裏切ってくる点も

自分としては何回も観たい作品になるだろう

 

 

 

 

終わり方がよくわからなくなってしまった

 

 

 

 

お金と時間は大事

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

善いお年を、と伝えるお話

 

 

 

 

 

今を生きる

 

 

 

 

 

 

昔はあまりこのフレーズは好きではなく

もちろんこの言い方をしているのは

今は若干肯定的な考え方ができているからで

 

 

以前まではそれはどこか刹那主義的な何かが

こちらをちらりと垣間見ているようで

 

 

高校の古典のおじいちゃん先生が

刹那主義的ですね、と口の端に唾液を溜めて

話していたことを思い出すし

 

 

 

好きな小説の

死んでるみたいに生きたくない、と

実在もしないジャック・クリスピン曰く

から始まるセンテンスに溺れて

 

 

 

 

どこか苦手だった

 

 

 

 

少し世渡り上手に感じる部分に

嫉妬していたのかもしれない

 

 

 

 

そんなことを考えながら

地元に帰る飛行機に乗っていた

右手にはあまりにも熱いオニオンスープ

 

 

 

 

勿論、俗世間的な

江夏詩織がたまらなく可愛いなあとか

ペット飼いたいなあとか

クリスマスが今年もやってきてしまったなぁ

こんなことも考えている

 

 

 

 

ただ、やはり少しばかり

少し先の愉しみに想いを馳せ、

心地良い心臓のダンスに身を委ねている

 

 

 

身が心臓に委ねているのか

自分でコントロールできるこのリズム

エイトビートは中学生を思い出す

 

 

そんなことはどうでもいいし

真上から吹き下ろす空調の風が心地いい

 

 

 

これがないと、

真空パックに詰められている感覚になる

 

 

 

人間にとってそれぞれある程度の不快感は

生きる上で必要だと

前に進むために必要だと

こんなところでも感じる

 

 

 

 

心地良い不快感をある程度

セルフ負荷出来る人程、強いものはない

 

 

 

 

常に超回復をしている

 

 

 

 

ただ、憧れは

「あまりにも水」であるということ

 

 

 

空空していたい

 

 

日本人で良かったなあとつくづく思う

 

 

 

これを、うつらうつら、と

 

 

 

2019年、色んなことができたと思う

2020年、色んなことをさせてください

 

 

 

2019年会えなくて、

伝えられなかった人へ、善いお年を

 

 

 

おはよう、

そして念のためにこんにちはとこんばんは

 

 

 

 

 

Bluetoothのイヤフォンがなくなったお話

 

 

 

 

泥だらけでも気にせず

 

 

 

肩を上下し

 

 

 

みっともなく笑っていた

 

 

 

 

 

ような気がする

 

 

 

 

目の前でぼとぼと落ちる時間は

めり込めばめり込むほど美化されて

見えなくなる

 

 

 

 

スマートフォンの画面には

影がうつらない

 

 

伏せることでしか目は逸らせない

 

 

 

 

みんながスマートフォンを伏せるのは

やましいことがあるからではなく

 

 

 

 

見たくないだけなのかもしれない

 

 

 

スマートフォンのない

 

 

どこにも繋がっていない

 

 

 

 

時間

 

 

居場所

 

 

 

いつかはそんな何かをつくりたい

 

 

 

 

何も隠さなくていい何か

 

 

 

 

 

それは改めてハードなものなのか

 

実はそこら辺に転がっている

ソフトなものなのか

 

それらすらも分け隔てられていない何かなのか

 

 

 

 

きっと全部間違っていない

 

 

 

 

誰も

 

 

 

何も

 

 

 

 

間違っていない

 

 

 

 

 

正しくはないのかもしれないけれど

何も間違えてはいない

 

 

 

 

と思う

 

 

 

そう思わないとやっていけない部分もあったり

 

 

 

 

やっぱり目を逸らしたいのかもしれない

 

 

 

スマートフォンからも正しさからも

 

 

 

もしかすると、スマートフォン

唯一の正しさなのかもしれない

 

 

 

 

逃げる

 

 

 

それになれなかったお話

 

 

 

 

 

 

少し疲れた。

 

 

 

 

 

 

 

久しぶりに夜行バスに乗った

夜を舐めるように過ごす

 

嫌いではない

 

 

 

トンネルの光が目の端に居座り続ける

何かの終わりを教えてくれる感じがする

 

 

 

 

 

 

違和感を感じた

 

 

 

 

 

 

斜め前の女の人は

カーテンをギュッと握っている

 

 

 

その右手は

何かに恐れているのか

何かの準備をしているのか

 

 

 

はたまた蝉のように満を辞しているのか

 

 

 

 

はたまた、はどのような漢字なのだろうか

 

将又

 

将にも又にも同じような意味があるらしく

相互に意味を補っているらしい

 

 

 

そんなことは自転車に乗りながら

街に好き勝手に音を零す人の内容くらい

どうでもよく、どうでもいい

 

 

 

隣の人はきっと正しい表現ではないが

芋っぽいジャージをきている

体操服の様なそれだ

 

ただ、それに近づくにつれ

なぜか素足が見えていた

 

 

 

 

そこには艶やかさも特にはなかったものの

エネルギッシュな何かを感じた

性ではなく、生である、勢かもしれない

 

 

 

 

そして、それに着くと

カップルが2人して走っていた

頭には可笑しな

人形の耳のようやものがついている

 

 

ただ、2人は真顔で

 

必死に走っていた

 

 

 

2人は前だけを見ていた

 

 

 

それはそこから逃げるように走っているのか

それはそこから自信をもって出るためなのか

 

 

私にはわからないし

その2人もわからない

 

 

そんな気がする

 

 

 

 

ただ夜行バスに乗っていた上に周りの人たちはそれになっていた

 

 

なりきっているのかもしれない

 

 

溺れているのかもしれない

溺れにいっている、が正しいのかもしれないが

 

 

 

どこかの誰かが言う

死ぬために生きている、という事かもしれない

 

 

 

どこかのアンパンマン

そんなのは嫌だ、と言う

 

 

 

 

それは、東京、というらしい

 

 

 

私からすれば夜行バスは

東京になるための移動手段でしかない

 

金輪際乗りたくないと思った

 

 

 

 

 

東京には

私はなれなかったからだ

なりたくなかったのかもしれない

 

 

そんなことを考えながら

電車に乗ると

窓からの光が眩しかった

 

綺麗かった

 

ただ、この光を日常とは思えなかった

 

 

 

降りる横の人が掴んでいた吊革を離した

 

 

意志を持っているかのようにぶらぶらと揺れる

 

 

なぜか少し不安になって

揺れる吊革を掴んだ

 

 

 

 

すぐそっと離した

 

 

 

 

 

また句点で嘘をついた

 

 

幼稚園生のお話

 

 

 

 

 

誰だってもちろん幼稚園生だ

 

 

無論、19年前の私もだ

 

 

 

 

色んなことを学んだ

仕様もないことを覚えている

 

 

こっそり早めの反抗期が実は来ていた

それは9年後に知るのだが

 

 

 

お遊戯会の練習をクラス全体でしていた

題目は不思議の国のアリス

私は時計を持った白兎の役だ

 

なかなか可愛く仕上がっていた自信がある

 

 

 

そして、私のツレがもう1人白兎役をしている

この激動の幼稚園時代を共に戦い抜いた戦友だ

 

こいつがふざけた演技をし続け、

(具体的にはセリフを全て関西弁でやってのけるという今考えるとなかなか肝の据わったボケをかましていた)

先生に怒鳴り散らかされ、

挙げ句の果て、私まで廊下に出されたのだ

 

 

そいつは上記ボケをし続けていたにも関わらず

メソメソと泣き始めた

 

確かにその時は冬で

室内用の服のまま部屋の外に放り出されたのだ

泣きたくなるのもわかる

時代が時代なら問題になっていたかもしれない

 

 

 

その時に

 

何事もやり過ぎは良くない

 

ということを学んだ

 

 

 

若干5歳である

 

 

 

 

だが、戦友が泣かされて私も黙ってはいられず

そのまま外の遊具で遊ぼうと提案をしたのだ

 

 

 

そして、冬なのに水道管にホースにをつけ

水撒きをしてびしょ濡れになった

 

 

 

戦友は打って変わって満面の笑みで

はしゃいだ、泥まみれになった

 

ようやく事態を察知した

小太りの先生は

鬼の形相で駆けつけ

そこそこ本気でしばいてきた

打って変わって2人ともぐしゃぐしゃに泣いた

 

今でもあの頭の振動は覚えている

脳細胞がかなり死んだ気がするので

訴訟ものだ

 

 

その後2人とも目をパンパンに腫らしながら

白兎の役を標準語でこなしたのである

 

 

 

 

もう少し時間を遡ると

こんな事件があった

 

 

プール内放尿事件

 

 

である

 

 

とある女の子がプールに入るたび

その中で放尿をしていた

きっと何かイケないことに

ハマってしまったのだろう、悪い女の子である

 

 

今になって疑問に思うが

なぜ最初に先生はその子だと分かったのか

その子が自ら過ちだと気づき

申告してしまったのか

 

謎である

 

 

 

私には少し好奇心が芽生えていた

若干4歳だ、それくらいは当然のことである

 

 

 

プールの時間に、

私がプール内で放尿をしたのだ

私がだ

 

 

 

ただ、なぜか放尿敏感察知先生は

それに気づき、その女の子を叱った

いつも通り、叱った

 

 

初めて罪悪感と不条理で

心がぐちゃぐちゃになったのを覚えている

罪悪感と不条理のスクランブルエッグだ

 

 

 

少し違うか

 

 

 

罪悪感と不条理のサラダボウルだ

 

 

 

これも違うか

 

 

 

罪悪感と不条理のポケだ

 

 

 

もうやめよう

 

 

 

 

反動で給食も少し残した

 

 

世の中は不条理極まりないと

初めて学んだ

 

 

 

若干4歳である

 

 

 

 

それ以来、プールや海に入るのが少し苦手だ

 

 

 

 

 

1/4のお話

 

 

 

 

 

 

冬を、殺す

 

 

 

 

 

 

 

冬を

 

 

 

 

私は冬は嫌いではない

汗が纏わり付くよりは

着込んで震える方がいい。

 

ただその人は、冬を殺す

 

 

 

 

きっと1人でいるのが好きなんだろう。

 

 

 

 

その人はよく

全部燃えるゴミでいい、

燃えるんだから、

燃やすんだから、

燃やせばいい

と言う

 

 

後の方の目的語が何かはわからない

 

 

ただ、少し嬉しそうに言う

 

 

 

 

 

どうにでもなれと思っているのか

どうにでもなると思っているのか

 

 

 

 

ただ、冬だけ殺す

 

 

 

本当はもっと寒いらしい

冬というのは

 

 

 

おれがいい按分にしているのだと

きっとこの人は1人でいたくないだけで

 

 

無印の厚手毛布があれば冬は殺せるらしい

 

 

 

その毛布の中で、待っている

その毛布の中で、殺している

 

 

 

 

死ぬのを待っているとも言える

 

 

 

 

ただ私は、冬の意味を伝えたくて

冬がないと春と秋がいる意味がないよ、

と言うと

 

 

 

 

 

3/4年間、顔を見なくなった

 

 

 

 

 

そろそろまた冬がくると思っていると

ひょっこりその人は現れて

 

 

 

 

言われてみれば確かにそうだった、と言って

 

 

 

 

冬がきた

 

 

 

 

無印の毛布はなくなっていた

 

 

 

 

 

冬がきた

 

 

 

 

 

 

 

真っ直ぐなギャルを盗み聞きしたお話

 

 

 

 

 

 

まだ諦められない

 

 

 

 

 

 

 

 

隣にいるギャルは

 

 

はっきりと

 

 

ゆっくりと

 

 

そう言った

 

 

彼女はまだ知らない

この発言が

 

 

喉を揺らし

 

 

 

大気を震わせ

 

 

 

虫に感じさせ

 

 

 

 

草木が鳴き

 

 

 

風を起こし

 

 

 

 

人を動かし

 

 

 

星をも動かすことを

 

 

 

彼女の意思はぶれることなく

まっすぐだった

 

 

例えそれがゆうき君を誘いたいけれども

かつや君と遊んでることバレちゃうよね

 

という内容だとしても

 

 

 

彼女の眼はまっすぐだった

本当に悩んでいるようだ

 

 

まっすぐ悩んでいる

目の前には交わることない直線が走っている

 

 

 

私はそれを見届けることは

あまりにも歯痒すぎるので

信号が青になる少し前に歩き出した

 

 

 

がんばれ、ギャル

 

 

 

車が通っていない信号など信号ではないのだ

 

 

 

君はその2つの直線を同時に走ることができる

 

 

このメッセージが届いたのか

真夜中の商店街に自転車のチリンチリンという

音が響き渡った